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本多歯科ブログ

銀歯ってどうなの? 2018年05月26日(土)

保険の虫歯治療に使用される銀歯

保険診療で代表的な銀歯での治療、銀歯を入れている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は銀歯のメリットとデメリット、そしてデメリットへの対応策をお話しします。

保険で使われる銀歯の種類

保険診療で使われている銀歯は、金銀パラジウム合金と呼ばれるものです。12%の金に銀や銅・パラジウムなどを合金にしています。主にインレー(詰め物)やクラウン(冠せ物)に使用されています。型取りをして模型上で作成した銀歯をセメントで装着します。

次にアマルガムです。過去には多く使用されたアマルガムも最近ではほとんど使用されることはなくなりました。理由は成分に水銀が含まれていることです。アマルガムは虫歯を除去した後、セメントを使わずに詰めていきます。

そして保険診療では入れ歯のクラスプ(留め具)によく使われるコバルトクロム合金です。コバルトを含む金属はとても硬く、力のかかりやすい入れ歯の留め具にはピッタリの材料です。

今回は、インレーやクラウンに使用される、金銀パラジウム合金についてのお話をします。

保険の銀歯の良いところ

⑴ 保険診療の適応である

銀歯は保険診療の適応範囲であるため、比較的安価で歯を入れることができます。3割負担の場合、インレーで約2,000〜2,500円、クラウンでも3,500〜4,500円で歯が入ります。前歯に入れる金銀パラジウム合金を使用したレジン前装冠でも8,000円くらいです。

⑵ “噛む”という機能性

“噛む”ということについては、保険の銀歯でも自費のセラミックでも同じくらい機能性があります。奥歯の大きい虫歯や歯冠が崩壊したような虫歯、神経までいってしまった虫歯などは、修復する範囲がどうしても大きくなってしまいます。その場合、保険でできるコンポジットレジン修復よりも金属の方が硬くて割れにくいため、保険の範囲で治療するなら銀歯を選択した方がいいです。

⑶ 割れない耐久性

ある程度の厚みを持たせて銀歯を作製すれば、銀歯は割れることが少ない耐久性を持っています。コンポジットレジン修復では割れてしまうような大きい範囲では金属で治療することをお勧めします。またブリッジなどの大きい修復にも使用しています。ただし、金属は割れない分、変形の可能性があります。

⑷ 細部再現性

コンポジットレジン修復では難しいとされている、歯の細かい形も再現することができます。銀歯は、型取りをしたあと、それを石膏模型にして、模型上でワックスで歯の形を再現したものを金属に鋳造して作製します。ワックスでしっかり形を作れるので歯の細部の再現にも優れています。

銀歯のデメリットは?

⑴ 見た目が悪い

保険診療では、前から3番目(犬歯)までを前歯としています。前から見たら白く見えるレジン前装冠を適応できるのは、この犬歯までの前歯にしか適応できません。4番目にあたる第一小臼歯からは銀歯となってしまいます。(ブリッジの一部では前装冠ができるようになっています)笑顔になった時などに臼歯の方まで見えてしまう方には、銀歯は見た目の悪い治療となってしまいます。

またパッと見は白く見えるレジン前装冠も、金属の上にレジンを貼り付けた材料なので、透明感などはなく自然な歯の色とは言えないです。

⑵ 変形してしまう

銀歯は割れにくいことをメリットとしていますが、その分変形を起こす材質でもあります。毎日使う咬合力で日に日に変形してしまいます。だいたい2〜3年で変形が始まっていくとも言われています。変形を起こすと、変形した部分から虫歯になってしまいます。これを二次う蝕(二次カリエス)と呼んでいます。二次う蝕では痛みを感じにくい場合もあり、また前回に削ったところから虫歯になることもあり、大きい虫歯へと繋がってしまう可能性があります。

⑶ 金属アレルギー

銀歯を入れていると、金属アレルギーになると言われています。これはあくまで僕の意見ですが、実際には臨床を10年以上やってて銀歯が原因で金属アレルギーを引き起こしたという人は実は見たことがありません。金属アレルギーを既往歴に書いてくれている方の口の中にも保険の銀歯が入ってて、しかもそれが問題なく機能していたり、頬粘膜にも異常を起こしている傾向はほとんどないことが多いと感じます。

しかし銀歯を入れることで、金属アレルギーのリスクは向上すると言われています。銀や銅、パラジウム、スズなどは特にアレルギーになりやすく、金属パッチテストなどで反応のある人は、保険の銀歯を入れることをできるだけ避けた方が良いと思います。

⑷ 歯石や歯垢がつきやすい

合金のため銀歯の表面はどれだけ磨いても顕微鏡で見ると粗面になっている可能性があります。また銀歯は金属のため静電気を発生すると言われています。その静電気に引き寄せられるように歯垢や歯石がつきやすいと言われています。その歯石や歯垢によって虫歯や歯周病にかかりやすくなります。これも二次カリエスの原因となっている可能性があります。

⑸ 噛み合わせを壊してしまう

長年使用していると変形を起こしたり、擦り減ったり、腐食したりと新しく装着した時から比べると形が変わってしまいます。また歯石や歯垢がつきやすいこともあり歯周病にかかってしまうこともあるかもしれません。銀歯の形やその環境が変わると、そのまわりの歯がその環境に合わせるように変化してしまいます。それによって少しずつ噛み合わせが変わっていってしまいます。しかし、これは天然歯でも加齢変化によって擦り減りなどが起きるため同じことが言えます。ただ、金属と天然の歯では擦り減り方が違うことが問題なのです。

銀歯のデメリット、その対応策は?

⑴ 虫歯にならないようにする

銀歯を入れなければならなくなった本来の原因は、虫歯であることがほとんどです。特に大臼歯や小臼歯で範囲が大きくなるような時は、隣接面(歯と歯の間)が関わるような虫歯が多いです。奥歯の咬合面(歯の上の噛む部分)の虫歯や隣接面の虫歯では、主に間食が原因となることが多いようです。ちびだら飲み(ちびちび飲んだり、だらだら食べたりすること)や1日に何回も間食を挟んでいる人は要注意です。また歯ブラシの回数や時間もあります。1日3回3分以上の歯ブラシ習慣を心がけましょう。

⑵ CADCAM冠

保険診療で小臼歯限定でメタルフリー(金属を使用しない)の白い歯を選択できるようになりました。CADCAMというコンピューターで設計してハイブリッドレジンのブロックの削り出しによって制作する歯です。ハイブリッドレジンとは、簡単に言うとレジンという樹脂にセラミックの粉を混ぜて製作したものです。コンポジットレジンに比べると硬く、セラミックに比べると柔軟性がある材料です。デメリットとしては銀歯よりは外れたり壊れたりするリスクが大きいです。外れにくいけど銀歯を入れるか、外れやすいけど白い歯にするか、よく考えて選択してください。

(※2018年4月より一定の条件を満たせば大臼歯にも応用できるようになりましたが、今のところ当院では大臼歯へのCADCAM冠はその材質的な問題からオススメしていません。)

⑶ 定期的に交換する

銀歯のデメリットとして一番の課題は、経年変化で変形や擦り減り、腐食を起こして二次カリエスを引き起こすことです。変形が始まるのは人によって食生活や咀嚼方法が違うので差がありますが、定期的に交換することをお勧めします。見た目には変形や擦り減りを起こしていなくても、二次カリエスを引き起こす細菌も目に見えないため、少しの隙間も要注意です。定期的に歯科医院を受診することも大切ですが、どの歯にいつ銀歯を入れたのかを覚えておくことも大切です。

⑷ セラミックを選択する

セラミックと聞くと高い歯と感じてしまう方も多いと思います。実際に保険の銀歯に比べると、その費用は約10倍にもなります。保険には負担割合があるのに対して、自費は全て10割負担になるのもその理由の一つです。しかし、セラミックは銀歯のデメリットを全て補うだけのメリットがあります。

セラミックは、変形や腐食、擦り減りを生じにくい材質となっています。歯石や歯垢がつきにくく、二次カリエスになりにくい性質を持っています。見た目も自然で透明感があり、まるで自分の歯のように綺麗です。また歯肉への生体親和性も優れており、歯だけでなく、歯肉にも優しい材料です。

では、セラミックにデメリットはないのか?とよく質問されます。セラミックのデメリットは、割れる可能性があることです。セラミックは銀歯とは対照的に変形は起こさないけど破折を生じる可能性があります。しかし、そのセラミックの破折のデメリットもセラミックの良いところだと感じています。これはあくまで私個人の意見ですが、銀歯のように変形を生じて二次カリエスを生じるくらいなら、セラミックのように破折を起こして歯の異常を知らせてくれる方がよっぽど良いと感じるからです。

最後に。。。

最後にセラミックのお話になってしまいましたが、保険の銀歯にも良いところはあります。また悪いところもあるのが現状です。しかし、歯の状態によっては銀歯の方が良い場合もあります。患者さまにとって最適な治療提案や材料提案をしていけたら…と感じています。

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