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本多歯科ブログ

犬歯の牽引治療

2018年12月5日(水)

久しぶりのブログの更新です。長い間お休みしまして申し訳ありません。

 
《犬歯の牽引治療》
患者様は、当時19歳の男の子、前歯の審美障害を主訴に来院されました。就職活動に向けて、前歯の見た目を改善したいとのことでした。
お話を聞かせてもらってる時に、笑顔の雰囲気をパッと見た感じ、すぐに「あ、これだ」って思いました。
お口の中を見てみると…
左上犬歯がない!
レントゲンを撮影してみたところ、犬歯が埋伏していました。
他の歯科医院でも相談したとのことで、その治療方法で迷っている様子でした。
ひとつめの歯科医院では、セラミックブリッジによる「セラミック矯正」を勧められたそうです。なくなっている犬歯(3番目)の両隣の2番目と4番目を削って、そこに天然歯の色調に合わせたセラミックによるブリッジの製作を説明されたとのことでした。
この治療方法で気になったことが2つあります。まず彼の初診当時の年齢が19歳ということ。セラミック矯正によるセラミックブリッジはいったいいつまで耐久できるでしょうか?犬歯は噛み合わせに重要な役割があり、その分、他の歯よりも咬合力のかかる歯でもあります。ブリッジによる治療を行えば2番目と4番目の歯に犬歯の分の咬合力がかかります。
もうひとつ気になったことは、彼の歯が全く虫歯や歯周病に侵されていないことです。そんな綺麗な歯を削るのは非常にもったいないと思いました。
 
2つ目の歯科医院では、左上犬歯を部分矯正によって犬歯の牽引を行う治療を勧められたとのことです。ブリッジとは違って歯を削らなくていいので、良い治療に思えますが、はたして本当に上手くいくでしょうか?
先程もあったように犬歯は噛み合わせに重要な役割があり、その分他の歯より咬合力がかかる歯です。そのため上顎犬歯は、前歯の中では一番太く、全歯の中でも一番歯根が長い歯の形態をしています。その犬歯を両隣の歯を使って牽引…おそらく犬歯の力に負けて、両隣の歯が犬歯の方に傾斜してしまうと思われました。
ということで、本多歯科では、全顎矯正をお勧めいたしました。何回も言うように、犬歯は噛み合わせに重要な役割がありますので、ただ引っ張り出してくればいいわけではなく、その犬歯を上手く機能させなければなりません。ですから、全顎(上下顎)矯正がベストな治療であることを説明させていただきました。また前歯の審美障害を主訴にしていたため、ほかの前歯の並びも改善できる点からも、全顎矯正をお勧めさせていただきました。
患者様にも理解をいただきましたが、片顎(上顎)の矯正を希望されたため、矯正終了後にもし犬歯が機能しない場合は下顎の矯正も必要かもしれないことを説明させていただきました。またリスクとしては犬歯の骨性癒着の可能性により、牽引が困難な場合もあるということ、これらを説明させていただき治療を開始しました。
当院の矯正治療は、矯正治療中の見た目を考慮して、上顎の5番目(第2小臼歯)までを白いセラミックブラケットを使用しています。患者様からも「そんなに気にならなかった」と嬉しそうにお話いただきました。
矯正治療前と矯正治療終了後の比較です。犬歯が揃ったおかげで、前歯の見た目が良くなりました。また不揃いだった前歯の高さも揃い、笑顔が綺麗になりました。
問題としていた、犬歯の機能性のことですが、なんとか合格点までは機能させることができるようになったかなと思います。
 
治療期間:約12ヶ月
治療費用
矯正装置:¥350,000
調整費用:3,000 / 月

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