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本多歯科ブログ

笑気吸入鎮静法

2017年07月21日(金)

笑気って?

「笑う」+「気体」=「笑気(しょうき)」と読みます。吸入すると「思わず笑ってしまう気体」ではありません。

笑気吸入鎮静法を行うことで、不安や緊張、恐怖感などを軽減し、顔の筋肉がほぐれ、笑っているように見えることから笑気の由来となったそうです。

笑気とは「亜酸化窒素(N2O)」のことで、歯科治療では不安や恐怖心を軽減させるために使用されます。

精神鎮静とは?

「精神鎮静」という言葉、あまり聞きなれない言葉だと思います。よく精神鎮静と全身麻酔を勘違いしている方が多くいらっしゃいますが、鎮静という言葉を辞書で調べると、“騒ぎや高ぶった気分などをしずめ落ち着かせること”とあります。歯科治療での精神安定とは、歯科治療に対する不安や恐怖、緊張などを軽減し、リラックスした状態で、快適に治療を受けるための方法です。

笑気吸入鎮静では痛みは消えない

よく全身麻酔と勘違いされる方が多くいますが、全身麻酔では痛覚だけでなく意識も消失しますが、歯科治療での笑気吸入鎮静法では、30%以下のN2Oを使用して鎮静するため、痛覚や意識をなくしたりすることはできません。笑気には鎮痛効果があり、麻酔時の痛みの軽減や浸潤麻酔の奏功の効果を高めると言われていますが、麻酔針の刺入時の痛みが完全に消失するというものではありません。

これは、あくまで私やスタッフの個人的な感想ですが、笑気吸入鎮静法を相互実習を行った結果、手足が暖かくなり、ぼーっとしたような感覚になりますが、意識はある程度ハッキリしており、麻酔時の痛みなどは通常診療時に比べてもそこまで変わりはなかったという感想が多かったです。

笑気吸入鎮静法とは?

30%のN2O(亜酸化窒素)と70%のO2(酸素)を用いて、笑気吸入鎮静法を導入すると、最初は、ほのかに甘い笑気の香りに癒され、徐々に「手や足の先が暖かく感じる」や「ぼーっとする感じ」がします。恐怖感が軽減し、気分が良くなります。全身麻酔とは異なり、意識もある程度ハッキリしているため治療中も歯科医師との会話ができたり説明が聞けます。治療終了後は、笑気の吸入をやめて、酸素のみを吸入すると約5分くらいでN2Oは体内から排出されます。15分くらい経過すると、完全に醒めます。呼吸機能や循環機能への抑制や影響が少なく、安全性の高い精神鎮静法だと言われています。

笑気吸入鎮静法の適応される人

当院では、笑気鎮静法を以下のような方に適応しています。

①歯科恐怖症の方

歯科医院に行くだけで、恐怖や不安で緊張してしまう方のことを言います。歯医者が好きと言える人は数少なく、誰でも歯医者に行くときは緊張してしまうものです。しかし、過去の歯医者さんでの不快な体験や恐怖体験によって、いわゆる心的外傷(トラウマ)になってしまい、歯科治療のみならず、歯科医院そのものに過剰に反応してしまいます。主に、過去の治療時に気分不快や意識消失などを起こした経験のある方に適応されます。

②嘔吐反射が強い方

お口に器具を入れたり、型取り用の印象材やトレーを口に入れると「おえっ」と吐き気を催してしまう方のことを嘔吐反射と言います。笑気鎮静を行うことで、口腔内への意識を取り除き嘔吐反射を抑制することができると言われています。

当院ではあくまで治療の練習用として使用しています

歯科恐怖症や嘔吐反射によって治療がなかなかできない方への治療において笑気を使用しておりますが、歯科恐怖症や嘔吐反射は訓練によって克服できます。今後、虫歯や歯周病の治療において笑気を使用しないとできないようだと、今後の歯のことが思いやられます。笑気を使用して治療の練習をすることで、歯科恐怖症や嘔吐反射を克服していきましょう!笑気を使わなくても治療できることに越したことはありません!

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