インプラントメーカー
2018年06月30日(土)【海外のインプラントメーカー】ブローネンマルク、ノーベルバイオケア、ストローマン、バイオメット、アストラ、ジンマー、オステム…
【日本のインプラントメーカー】POI(京セラ)インプラント、AQBインプラント、GCインプラント、プラトン、モリタ…
現在、インプラントのメーカーは上記に挙げた以外にもまだまだ多くのインプラントメーカーが数多く存在します。
よく歯科医院のホームページを閲覧していると、
『世界トップシェアの〇〇インプラント採用!』
なんて言葉を目にしますが、実際インプラントメーカーはトップシェアのものがいいのか??
あくまで僕の意見ですが、いま市場に出回ってるインプラントメーカーは、どれを使っても大差はありません。どこのインプラントメーカーが出しているインプラントもすべて精度が高く、表面性状が考えられてつくられています。どれを使ったらダメとか、どこを使ったら良いとか、ではなく、どこのインプラントメーカーを使ってもとても良いものです。
当院では、ジンマーインプラントとオステムインプラントを扱っております。今回は、当院で採用しているインプラントについてご紹介いたします。
1. Zimmer(ジンマー)
アメリカのZimmer CALCITECK社のインプラントは、HA(ハイドロキシアパタイト)コーティングのインプラントを製造しています。ハイドロキシアパタイトとは、骨も無機質に多く含まれる成分です。HAコーティングインプラントは、インプラントと骨の結合を促進する効果があるため、抜歯即時インプラントや上顎の骨が弱いところに向いていると言われています。骨と密接に結合するためバイオインテグレーションとも呼ばれています。エクスターナルという接続構造で補綴物設計の自由度が高いため、審美領域にも使用しています。
2. OSSTEM(オステム)
最近、世界シェアをどんどん拡大しているオステム社のインプラントです。SA(サンドブラスト酸エッチング)サーフェスという種類の表面性状で、骨伝導力が良くインプラント治癒期間の短縮が見込めます。インターナルヘックスという接続構造で、当院では臼歯部の成熟骨のインプラントに主に使用しています。また、オステムはドリルにストッパーがついており、方向と位置だけ決まれば、あとはシンプルにインプラント治療ができるため、治療時間の短縮にも繋がっています。
Q. どのように使い分けている?
基本的にはどっちのインプラントもすべての部位に使用できます。ただ、抜歯即時インプラントや上顎洞に骨増生を行なう場合は、ジンマーを使用することが多いです。また補綴(上部構造)の設計によっても使い分けています。
Q. なぜこのインプラントメーカー?
まずオステムは、インプラントの形状や表面性状の種類が多く、幅広い症例で使用することができるために導入しました。ジンマーを使用する理由は、簡単な理由なんですが、以前に勤務していた時に使用していたインプラントで、システムに慣れているというのが一番の理由です。またジンマーは抜歯即時インプラントに向いており、抜歯をしてインプラントをする症例では治療期間の短縮に繋がるからです。
Q. メーカーで料金は異なる?
当院では、インプラントの料金をわかりやすくするため、インプラントメーカーでの料金に差はつけておりません。また上顎洞に骨増生するソケットリフトや抜歯即時などは、骨補填材が必要な場合、必要に応じて補填材料金(¥20,000~40,000)のみを頂戴しております。インプラント治療は、そのすべてが難しい手術であり、安全性に注意が必要な治療です。部位や環境によって差をつけるのはナンセンスだと思っております。
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