自然治癒力を高めよう
2019年06月17日(月)※スマホやタブレットでご覧の方は、画面を横にすると画像が見やすくなります。
「自然治癒力」という言葉をご存知ですか?
Wikipediaで検索すると
「人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。」
と書いています。
アニメ「ブラックジャック」にも本間丈太郎 先生が自然治癒力について語っています。
「医者は人を治すのではない、人を治す手伝いをするだけだ。治すのは本人なんだ。」
歯科では、抜歯をした部位の歯茎や歯槽骨が自然に穴がふさがったり、根の先に膿が溜まる病気などは根管治療をすることで膿によって溶けた歯槽骨が再生する(下記写真)ことを指します。また、神経付近にまで及ぶ虫歯の治療の際に、感染象牙質を除去して窩洞(カドウ)の一番奥にあえて神経を刺激する薬剤を置いて新生象牙質を作らせる治療などもあります。これらは、悪いところを歯科医師が除去して、自然治癒力が働きやすい環境にする治療です。
抜歯即時インプラント治療は、その自然治癒力を活かした治療方法です。抜歯をした部位にインプラントを埋入して、抜歯をした箇所に骨が再生する際に、インプラントと骨を結合させるのです。これにより従来のインプラント治療に比べて、治療期間を短縮することができます。
“自然治癒力を高めよう”
自然治癒力の向上には、免疫力・抵抗力・治癒力を総合的に高めることがキーポイントになります。
タンパク質(肉、魚、大豆)
ビタミンB2(レバー、納豆、魚介類)
ビタミンA(にんじん、かぼちゃ)
亜鉛(豚、ハーブティー)
などが免疫力の向上にいいと言われています。また、野菜類には抗酸化物質や血小板凝縮抑制を有する成分が多く含まれており、野菜類を摂取することで血液循環や新陳代謝の向上につながります。
栄養のバランスのとれた食事を心がけ、よく噛んで食べることで、免疫力や抵抗力が高まり自然治癒力も良くなります。