むし歯予防は妊娠中から
2017年05月1日(月)むし歯予防は妊娠中から始まっているのはご存知ですか?
生まれて来てすぐの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌は存在しません。
お母様やお父様からの口移しや熱いものを冷ますフウフウした時に、むし歯菌が赤ちゃんのお口の中にはいってしまうのです。
これによって将来お子様が虫歯になってしまう可能性を高めてしまっているのです。
お子様のお口の中にむし歯菌が入らないように、妊娠中にお父様やお母様がしっかりとむし歯治療や歯周病治療を行うことで、生まれてくるお子様のお口の健康管理がしやすくなります。
妊娠性歯肉炎って知っていますか?
妊娠性歯肉炎とは、その名の通り、妊娠中に起きる歯肉炎のことです。妊娠中は、ホルモンバランスが不正になることが多く、ホルモンバランスの崩れによって抵抗力や免疫力が一時的に下がり、歯肉に感染を起こしやすくなります。そのため、歯ぐきが腫れたり、歯ぐきから血が出やすくなったりしやすくなります。
妊娠中は、歯ブラシの回数を増やしたり、歯医者さんでのクリーニングに頻繁に通院したりして、お口の中のをきれいに保つようにしましょう。
妊娠中の歯科治療は大丈夫?
「妊娠中なんですが治療しても大丈夫ですか?」と良く聞かれます。
時期によってできる治療とできない治療があります。流産しやすい2~3ヶ月と早産の可能性がある8ヶ月以降は治療は適していないと思われますが、安定期の4~6ヶ月の間は、ほとんどの歯科治療をしても良いと言われています。
歯石除去やお口のクリーニングに関しては妊娠中いつだって行って大丈夫です。
妊娠中の麻酔注射は大丈夫?
主に麻酔注射は2種類あります。「2%塩酸リドカイン」と「2%塩酸プロピトカイン」です。
塩酸プロピトカインは子宮を収縮する作用があると言われていますが、塩酸リドカインを使用すれば、妊娠中でも悪影響はほとんどありません。大きなむし歯や雌雄病の治療も安心して受けていただけます。
妊娠中のレントゲン(X線照射)は大丈夫?
歯科治療を行う前に、歯の中を見たり、歯槽骨の状態を見るためにレントゲン撮影を行います。
妊婦さんの中で奇形の可能性に関して一番心配される分野でもあります。
放射線は、自然界や乗り物、食べ物からも微量に被爆しています。
例えば、、、
東京〜ニューヨーク間の飛行機で0.19ミリシーベルト
1年間で自然界から浴びる放射線量(紫外線など)で2.4ミリシーベルト(世界平均)
また、水や牛乳などからも微量に被爆があると言われています。
そして気になる、歯科治療で撮影するレントゲン撮影ですが、お口全体を撮影するパノラマレントゲン撮影で約0.03ミリシーベルト、小さな範囲で撮影するデンタルレントゲン撮影で約0.01ミリシーベルト、歯科用CT撮影でも約0.10ミリシーベルトと言われています。
ですので、ほとんど赤ちゃんには影響がないと言われています。本多歯科では、妊婦さんに限らず必要最低限以上のレントゲン撮影はいたしません。ご安心ください。
妊娠中のお薬の服用は大丈夫?
これもよく妊婦さんに聞かれます。
妊娠中の服薬でお腹の中の赤ちゃんに影響がないか、やっぱり心配ですよね。
基本的には、服用しないに越したことはありません。しかし、強い痛みや感染などがある場合は、服薬をオススメしています。妊娠中は、昼間起きている時と夜間寝ている時の身体のサイクルを利用して赤ちゃんの筋肉や骨・歯などをつくっています。むし歯や歯周病、治療中の痛みが出た場合、炎症が起こりサイクルに影響を与えることがあるので、服薬をして炎症を早く抑えることを優先した方がいいと思います。
当院では、カロナール(アセトアミノフェン消炎鎮痛剤)やセフゾン(セフェム系抗生物質)など妊婦さんにも優しいお薬をご用意しています。
妊婦さんもご安心ください!
当院では、妊娠の時期に合わせて、できる治療とできない治療について、しっかりと状況把握を行い、医師が的確な診断をしています。周りの見た目が気になる方は個室診療室での治療も可能です。生まれてくるお子様のためにも、妊娠中からしっかりと予防するようにしましょう!
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