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本多歯科ブログ

歯列接触癖とは?

2017年05月16日(火)

「歯列接触癖」とは?

がく関節症のブログ内の顎関節症の事例紹介でも出てきていたように、顎関節症と歯列接触癖はとても密に関係していると言われています。

TCH(Teeth Contact Habit)=歯を接触させる癖

当たり前ですが、人は、「ご飯を食べる時」「人と話す時」「重いものを持つ時」「スポーツする時」以外は、歯を使わないのが正常です。歯を使っていないときは、上顎の歯と下顎の歯の間には3〜5㎜の間隔が開いており、これを「下顎安静位」と呼びます。字の通り、下顎が安静になっている位置のことです。

健常者では、1日に使う歯の接触時間は30分程度と言われており、それ以上に歯が接触している方を歯列接触癖と呼んでいます。

例えば、あごに頬杖をつく姿勢をとってみてください。歯が接触しているのがわかると思います。また、携帯電話などをみる際に、猫背になって下を向いて見たりすると歯が接触します。反対に、背筋を伸ばして、少し上めで見ていただくと歯が離れるのがわかっていただけると思います。

正しい姿勢を取っていただいた上で、歯を接触させないで、唇を軽く閉じた状態が、正しい下顎安静位の状態です。

歯列接触癖の改善によって?

歯列接触癖を改善するとさまざまなことに影響があると言われています。

①顎関節症の改善…………日々の歯列接触によって、顎関節部に不要な負担がかかり、顎関節の症状改善の妨げになっていると言われています。

②歯ぎしり症状の改善……日中、歯が接触している状態が癖になってしまっていると、夜眠る時も当然ながら歯が接触します。歯の接触によってストレスが生じ、歯ぎしりをしてしまっている可能性が高いです。

③歯の寿命の延命…………日中に余分に歯が接触しなくなると、その分歯を使う時間も減り、歯の寿命が長くなると言われています。

④肩こりの改善……………「科学的根拠はない」とされていますが、口腔周囲の開口や閉口に使う筋肉の疲労を抑えることができるため、顔面周囲の筋肉への緊張も緩和されると言われています。

歯列接触癖は意識的に改善できます!

夜寝ている時に無意識に行なっている『歯ぎしり』とは異なり、『歯列接触癖』は、日中の意識のある中でのことを言います。ですので、意識さえ改革すれば、歯列接触癖は改善できるということです。

まずは自分が1日のうちでどのくらい歯が接触しているのかを確認して見ましょう。

30分以上接触時間があれば、歯列接触癖と判断できます。

歯列接触癖と判断したら、次は無意識に歯が接触している時に歯を離していってみましょう。

自己暗示法もオススメです。これは、テレビや冷蔵庫、トイレ、パソコン、車の中、、、などに『歯を離す』と書いた付箋などを貼り付けておき、見るたびに思い出して、改善を行うものです。

院長も昔、顎関節症だった?!

院長の本多弘明は、学生時代に顎関節症になり、苦しい思いをしました。

「自分は歯科医師になるのだから、自分で勉強して治そう」と思い必死に勉強したことを覚えています。

そのとき出会ったのが、この「歯列接触癖」でした。歯列接触癖を改善したあと、スプリントを作製し、約6ヶ月かけて治療に成功しました。今では、ほとんど症状は見られず、健康的な毎日を過ごしています。

経験者だからこそわかる、患者様の気持ちに寄り添った顎関節治療を心がけています。

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