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お口のお悩みQ&A

歯が痛い!虫歯かな?

2016年11月27日(日) Q&A

“虫歯”ってどうしてできるの?
口の中には多くの細菌が存在しています。良いことをする細菌もいれば、そうではない細菌もいます。細菌は、わたしたちが食べたり飲んだりしたあとの食渣を食べて生きています。食べ終わったあとは、人間と同じように、活動し、最終的には排泄物を出します。この排泄物が口腔内を酸性状態にし、歯を溶かすのです。
間食や間飲が多い人は、歯が溶ける酸性状態の時間が長くなり、虫歯ができやすい環境になってしまいます。当院では虫歯の治療を行う前に必ず間食指導やブラッシング指導を行っています。口腔内環境を改善し、虫歯になりにくい口の中を目指しましょう!

虫歯の大きさや進行状態を知りましょう!虫歯の進行状態はC0〜C4に分類されます。数字が大きくなるほど虫歯が大きいことを示します。

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C0(表層下脱灰)は、エナメル質の表面が今まさに溶け始めている状態です。この状態の場合、症状はなく、フッ素塗布や自然治癒力で治癒する場合があります。

C1(エナメル質齲蝕)は、エナメル質の範囲内で歯が溶けることを言います。まだ小さな状態ですので、症状はほとんどない場合が多く、早期発見すればするほど低侵襲治療で治ります。

C2(象牙質齲蝕)まで進むと、「歯がしみる」「食事時に痛い」「甘いものがしみる」などの症状が出てきます。エナメル質は外刺激などから歯を守る性質がありますが、象牙質にはエナメル質のような性質がありません。象牙質まで進むと、歯髄(神経)に刺激が行くようになり痛みを感じるのです。

C3(歯髄炎)は、歯髄(神経)に到達した虫歯を言います。多くの場合、「何もしてなくても痛い」という症状がでます。また「冷たいものより熱いものがしみる」「歯を叩くと痛い」「どこが痛いのかわからない」といった症状も特徴的です。ここまで虫歯が進行した場合は、歯髄の神経を取って治す治療法になります。乳歯や子どもの永久歯では、歯の成長抑制を防止するため、段階的治療といって、歯の神経をあえて残す治療法を行う場合もあります。

C4(根尖性歯周炎)は、虫歯の菌によって神経が死んで、腐敗したり感染を起こすものを言います。慢性期と急性期があり、慢性期にはほとんど痛みを感じません。あっても「噛んだら少しひびく」程度です。しかし、急性期が始まると「何もしてなくても痛い」「痛くて歯が当てられない」ほどの激痛を感じるようになります。また歯ぐきの腫れが起こる可能性があります。根管からの排膿が難しい場合は、口腔内に瘻孔という膿の出口を作ることがあります。根管治療によって歯の中の汚れや膿を取り除く治療をします。場合によっては、歯を抜いて治す場合もあります。

虫歯の痛みって?

実際に治療が必要になるのは、C1から上の虫歯になります。C3以上の虫歯に関しては、歯髄(神経)に到達していますので、神経の治療が必要になります。歯がC3状態になると、自発痛や温痛が起こります。このような場合、冷たい飲み物や冷水でのうがいで痛みが緩和されるようになります。
虫歯の症状は人それぞれですが、基本的には、C1やC2の初期段階では、ほぼ無症状もしくは冷水が少ししみるくらいの症状ですが、C2が進んで虫歯が歯髄に近づく(C3)につれて、冷水や甘いものがしみるようになります。そこまで進んでいても無症状の方もいらっしゃいます。

痛くなくても...

痛みの感じ方や歯髄のかたちは人によって異なります。歯髄が小さかったり、痛みに対して強い方は虫歯が象牙質や神経まで進行していてもなかなか自覚症状を感じないといったケースもあります。本多歯科ではレントゲンやダイアグノデントを使って見えない虫歯を見つけています。

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左下第一大臼歯に大きな虫歯を、第二小臼歯には根の先に黒い影を認めますが、自覚症状はなかったりします。第二小臼歯には過去にも治療した痕跡が残っています。

過去に1度治療した歯も...
「前にも治療したのに」「過去に神経をとったのに」...また虫歯や歯髄炎、根尖性歯周炎になる場合があります。辺縁漏洩といって歯と詰め物や差し歯の間から虫歯菌が入ることもあります。さらに神経のない歯では、何らかの原因で歯の内部が感染し、根の先に膿を溜めたり、歯が折れてしまうこともあります。

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