歯ぐきから血が出る
2016年11月20日(日) Q&A歯ぐきから血がでるのは、歯肉炎が原因です!
磨き残しや歯垢・歯石には、口腔内の多くの口腔常在菌が付着します。その細菌が活動し代謝産物を作ることによって、虫歯や歯肉炎、歯周病の原因となるのです。歯ぐきの表面上の炎症を歯肉炎と言います。歯肉炎が起こると、歯ぐきの毛細血管から炎症細胞(リンパ球)や免疫細胞(単球や白血球)が出てきます。その血液が歯ブラシなどのちょっとした刺激によって溢れ出てくるのです。まずは正しいブラッシングで歯を磨くことが大切です。それでも血が出る方は歯石取りなどの処置が必要になります。
歯肉炎は歯周病の兆候とも言えるでしょう。
妊娠性歯肉炎について
妊娠時にのみ起きる歯肉炎を言います。妊娠中はお母様の身体のホルモンのバランスが崩れたり、妊娠中のストレスによって、免疫が低下する場合があります。普段はどうもない細菌にも負けてしまい、歯肉炎を引き起こしてしまう場合があります。また間食や間飲などが多くなりやすく、虫歯や歯肉炎の原因をつくってしまいやすい時期とも言えます。口腔内の慢性炎症によって、お腹の中のお子様の硬組織の成長の妨げになったり、妊娠性歯肉炎が原因で将来的な歯周病の原因にもなります。妊娠中は普段よりもしっかり歯を磨くことを心がけましょう。また妊産婦検診を受けるようにしましょう。
口腔内乾燥症による歯肉炎
お肌と同じで、歯ぐきも乾燥による炎症が起こる可能性があります。出っ歯(上顎前突)や噛み合わせ、口輪筋や唇の緩み、鼻づまりや口呼吸によって口腔内が乾燥し歯肉に炎症をきたすものを言います。ひどくなると歯ぐきが角化し分厚くなったり、歯石や歯垢を取り除いていても、なかなか痛みや腫れ、歯ぐきから血が出る症状が治らないケースもあります。