歯ぐきが腫れた!
2016年11月19日(土) Q&A歯ぐきが腫れている
歯科に“歯ぐきが腫れた”と訪れる約1/3の方は、親知らずのまわりの歯ぐきに炎症を起こしてきます。奥の方で歯ぐきの腫れや痛みがある方は可能性が高くなります。
つぎの約1/3の方は、根尖性歯周炎(根の先に膿が溜まる)の炎症によって歯ぐきから瘻孔(膿の出口)などをつくり腫れています。歯の根の先相当部の腫れや痛みがある方です。
そのまた約1/3の方は、歯肉炎や歯周病で歯ぐきが腫れている方が来院されます。
ごくわずかに顎骨腫瘍や顎骨嚢胞で腫れをきたしている方もいます。
歯ぐきの腫れを感じている方は、なるべく早く歯医者さんを受診しましょう。レーザーなどで膿を出すだけで楽になるケースもあります。
歯肉炎かも...
歯垢やプラークなどの磨き残しによって、歯ぐきが腫れている状態です。歯ぐきに付着した歯垢やプラークの中にはたくさんの細菌が存在しており、その細菌を退治しようと血液の中から炎症細胞が出てきます。歯垢やプラークを除去しない限り細菌は活動を起こし続けますので、歯肉炎は継続してしまいます。
歯周病かも...
歯と歯ぐきの境目の歯ぐきの腫れや痛み、また歯が揺れている、噛む時に頼りない感じがするなどの症状はいわゆる歯周病の症状です。歯周病とは、歯の周りの組織の炎症です。歯垢や歯石、噛み合わせや身体の変化などによって、歯を支える歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織に感染や炎症が起こり、破壊されていくのです。