口があかなくなった
2016年11月13日(日) Q&A親知らずが原因かも...
親知らず周囲に感染や腫脹が生じることを『智歯周囲炎』と呼びます。大きく腫れや炎症が起きると、口が開けにくくなることがあります。また、上顎の親知らずの萌出によって下顎骨の筋突起と干渉を生じ、口を開ける時や閉じる時に違和感を感じる場合があります。
口が開けにくくなると、口を開閉する筋肉で無理矢理動かそうとするので、側頭筋(頭の側面の筋肉)や咬筋(頬あたりの筋肉)の筋肉痛が生じることがあります。
顎関節症かも...
顎を動かす器官である顎の関節部分になんらかの異常が起きている可能性があります。筋肉や靭帯の痛みや、関節を潤滑に動かすための軟骨(関節円板)に異常が生じたりすることの総称を『顎関節症』と呼びます。症状は、口を開ける時に痛い、閉じる時に痛い、開閉時に音が鳴る、口が開かない、閉じないなどさまざまです。
顎関節症を詳しく見る
口が開けにくくなるほかの疾患
親知らずにも顎関節にも異常がない場合、ほかの疾患によって口が開けにくくなる場合があります。例えば、顎の骨や口腔粘膜、顎関節部に生じる腫瘍や嚢胞によって口の開閉が困難になる場合もあります。他にも、顎の骨が変形を起こす顎変形症や、顎関節を構成する骨に癒着を生じる顎関節強直症などがあります。診査や検査によってこれらが診断された場合は、近隣の提携病院へ紹介させていただきます。