顎関節症の治療
2016年11月11日(金) Q&A顎関節は治らない?
よく患者さまに「インターネットで見たら治らないと書いてあった」や「歯医者さんで治らないと聞いた」などと言われます。しかし、そんなことはありません。顎関節症は、20〜30歳代がピークで多く、40歳代から減少傾向にあります。本当に治らないのであれば、増加傾向になるはずです。
AAOP(アメリカ口腔顔面痛学会)は、顎関節症をEBM(科学的根拠に基づく医療)のもとで研究結果をまとめ、顎関節症の原因や診断方法、そして治療の方法を明確に記したガイドラインを公表しています。ガイドラインによると顎関節症の約4割は、『何も治療しなくても自然に症状が改善する』と書かれています。それ以外にも、『顎関節の説明を受けただけで症状が改善した』というケースの報告もあるようです。
顎関節をしっかりと理解することが非常に大切だと感じますね。本多歯科ではipadを用いたわかりやすい説明を意識しています。
当院の顎関節の治療について
当院の治療は、口腔顔面痛学会のガイドラインに沿って診療しています。アメリカでは、約75%の人が「顎関節症」の症状を少なくとも一つは有するという研究結果があります。そのうちの7割ほどの人が何かしらの治療をおこなっていたと報告されています。しかしながら、本当に顎関節に対して治療が必要だったと診断されたのは、そのうちの約5%だけであろうということが明白となり、過剰な診療が問題になっていると言われています。
本多歯科の院長も顎関節症でした
私は、歯科大学通学中の6年生の夏に顎関節症(2型と3型)にかかり辛い思いをしました。国家試験勉強中だったこともあり、自分で本を開いて、自分で治療しました。今は全く症状はありません。そのときの経験などを活かして、少しでも多くの顎関節症を治療したいと思っています。