就寝時に無意識に行う歯ぎしりとは対照的に、起きている間に上下の歯を接触させてしまう習癖のことを「歯列接触癖」と言います。歯は主にご飯を食べるときや会話するとき、重いものを持つ時などに使用します。健常者では上下の歯が接触する時間は1日のうち2~3時間と言われており、それ以外の時間にも上下の歯を接触させてしまっている状態が長時間持続する場合には「歯列接触癖症」と判断します。
歯列接触癖によって日中に歯へのストレスがかかることで歯ぎしりを誘発してしまっていることがあります。歯ぎしりは就寝時の無意識の癖ですが、歯列接触癖は起きている間と言うこともあり意識的に改善が可能です。歯列接触癖の改善を図ることで、歯や顎関節を使うことが少なくなり、歯の寿命の延命や顎関節疾患にも効果的と言われています。