「ちびだら飲食」に注意
ちびだら飲食とは、その名前の通り砂糖の入ったコーヒーやジュース、お菓子などを「ちびちび」「だらだら」飲んだり食べたりすることです。
特にペットボトルの飲料などをちょっと飲んでは休憩して、またちょっと飲んでは置いといてと繰り返す飲み方は虫歯を誘発する可能性が高まります。
歯の構造は表面から「エナメル質」「象牙質」「セメント質」「歯髄(神経)」という構造になっています。その中で「エナメル質」は外敵(冷たいものや甘いものなど)から歯や神経を守る組織です。そのエナメル質が虫歯によって崩壊して象牙質まで進行することにより、冷たいものや甘いものがしみたり痛んだりします。
また虫歯によって「象牙質」の崩壊を引き起こすと、より虫歯と神経までの距離が近くなり、痛みが増していきます。さらに神経に炎症をきたすようになると、熱いものがしみたり、ズキズキとした痛みが出現していきます。しかし痛みの感じ方は人によってそれぞれのため、虫歯が大きなっていても全く症状を訴えない方もいらっしゃいます。
ちびだら飲食とは、その名前の通り砂糖の入ったコーヒーやジュース、お菓子などを「ちびちび」「だらだら」飲んだり食べたりすることです。
特にペットボトルの飲料などをちょっと飲んでは休憩して、またちょっと飲んでは置いといてと繰り返す飲み方は虫歯を誘発する可能性が高まります。
虫歯の原因には「間食の回数」が深く関わります。飲食をするたびにお口の中では以下のような変化が起こります。
口の中では飲食をするたびに酸性になったり中性になったりを繰り返しています。
しかし間食の回数が増えたり間隔が短くなると、1日に何回も酸性状態になってしまったり、唾液の作用が追いつかず、虫歯になりやすい時間が増えることで、虫歯のリスクが高まります。
歯並びが悪いと歯磨きがしにくく、それにより磨き残しが多くなると、しっかり間食習慣を意識していても歯垢が口腔内に残り虫歯ができやすい環境になってしまいます。
歯並びを改善することで、歯肉の高さが揃い、歯と歯の間の関係が良くなると、歯磨きがしやすくなりお口の環境改善を行えます。
歯は前歯から奥歯まで一本一本形態が異なります。これはその歯の形態に対して役割が異なるためです。歯の形態に応じた機能性というものがあり、その機能性の範囲を超えた力がかかることにより、歯質が欠けたり、歯肉が炎症を引き起こしたりする場合があります。その歯が欠けたところや歯肉の炎症が起こった部位に食べカスや歯垢が挟まり、虫歯の原因になることがあります。
生活習慣やブラッシング習慣を気をつけているのに、次から次へと虫歯が増えている場合には、噛み合わせが原因となっている可能性があります。この場合、虫歯の原因を模索するために咬合診断を行う場合があります。
フルマウスリコンストラクションとは和訳すると「口腔内の再構築」という意味になり、いわゆる咬合再構成という治療方法です。虫歯の原因は生活習慣だけでなく、噛み合わせや歯並びなど多岐にわたる場合があります。
そういった多岐にわたる原因改善のため、咬合治療や矯正治療、補綴治療、審美治療などあらゆる治療を駆使して、口腔内全体の咬合安定化を図り、歯に無理な力がかからないよう歯の形態に合わせた機能性の付与を行う包括的治療です。
虫歯で歯が痛むと、食事がしづらくなったり何事にも集中できなくなったりと、歯の痛みによるストレスは日常生活に多大な影響を与えます。本多歯科では、そういった虫歯による痛みがある患者様に対しては、虫歯になった原因を模索する前に必ず「応急処置」を行います。
例えば、虫歯によって冷たいものがしみる場合には虫歯を除去してセメントを充填したり、虫歯によって神経の炎症をきたしている場合には神経を取る治療などを行い、痛みをなるべく早期に解決することが優先事項であると考えています。
また前歯が欠けたり黒くなっていたりと、見た目に影響を及ぼしている場合などには、仮歯を入れたりコンポジットレジン修復をしたりと日常生活に影響が出ないような配慮をできる限り行なっています。
「歯の治療はできるだけ痛みがないようにしたい」という願いは患者様のみならず歯科医師である我々も常に感じています。ですが残念ながら歯の治療を「完全無痛」で行うということは、不可能に近い非常に難題であるとも言えます。しかし治療中の痛みには出来る限りの配慮と努力を行っています。
治療中は常に細心の注意を払い、患者様一人一人に合わせた痛みを軽減する取り組みを行っております。例えば、麻酔時の痛みを極力低減するために極細の麻酔針の使用、麻酔液をゆっくり注入するための電動麻酔機器の使用、複数回に分けた麻酔方法などを行っております。
また歯を切削する際には痛みがないかを十分に確認したり、コミュニケーションをしっかり取ることで、患者様の痛みだけでなく恐怖感にも配慮した治療を行っております。
過去の歯科治療の痛みや恐怖など、歯科治療に対するトラウマがあったり、歯科医院を訪れるだけで恐怖で震えたり口が開けれなくなったりする方には、「笑気吸入鎮静法」を行っております。
笑気とは亜酸化窒素というわずかに甘い香りがする気体で、吸入すると心地よい気分になり痛みや恐怖を軽減する効果があります。また嘔吐反射のある方にも効果的と言われています。
歯は一度削ると二度と再生することはありません。ですからできるだけ削らないように治療して、歯を大切にすることを心がけております。歯の修復に使う材質の中で天然歯に勝るものはなく、これこそが歯に対して一番優しい治療であると考えています。治療した歯がまた虫歯にならないように予防歯科や生活習慣指導にも力を入れています。
歯の構造の中で一番表面にあるエナメル質が脱灰を繰り返し虫歯になった状態です。この頃は痛みがないため放置されがちですが、この段階での治療は虫歯の部分だけを正確に除去した上で、コンポジットレジンなどを充填して治療します。
しかし歯並びなどで虫歯の部分を正確に除去できない部位であったり、虫歯部分を切削するために健全歯質を多く切削しなければならない場合などは、経過観察を行う場合もあります。
歯の構造でエナメル質の中にある象牙質まで虫歯が進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみたりと症状が出てくる場合があります。象牙質はエナメル質よりも柔らかい組織のため虫歯の進行速度が早い場合があります。
また神経との距離も近くなるため、虫歯の治療には麻酔をする必要がある場合が多いです。できるだけコンポジットレジンでの治療を行っておりますが、虫歯の範囲や虫歯ができた箇所によっては銀歯などの治療が必要な場合もあります。
虫歯が大きくなり歯髄(神経)との距離も近くなればなるほど、神経を取る治療のリスクが高まります。しかしレントゲンでは神経との距離が近くても、神経に炎症(歯髄炎)を引き起こしている症状がない場合には、齲蝕検知液で確認しながら少しづつ虫歯の除去を行い、神経を温存する薬剤などを用いて、神経温存を行うように心がけております。
治療後に痛みがなければその状態で経過観察を行い、数週間にわたって問題がなければ神経を生かしたまま治療を行います。しかし治療後に歯がしみるのが憎悪したりズキズキと歯髄炎のような症状が出現した場合には神経の治療(C3)が必要となる場合もあります。
象牙質の内側にあたる歯髄にまで虫歯が進行した状態です。冷たいものだけでなく熱いものがしみたり、何もしていなくてもズキズキと痛むような症状があります。しかし人によってはここまで進行していても全く痛みがない方もおられます。歯髄まで進行した虫歯の治療は「抜髄」と言って神経を取る治療が必要となります。
感染した象牙質や神経を綺麗に取り除き、コンポジットレジンや差し歯などで治療していきます。神経の治療は治療の途中で放置すると抜歯のリスクが高まるため、完治するまでしっかりと通院してください。
銀歯とセラミックの違いはただ白いだけではありません。セラミックは銀歯と比較して、生体親和性が高くアレルギーを引き起こしにくい、お口と身体に優しい材質です。だからと言って「噛む」という機能性にはほとんど差がありません。銀歯でも充分噛むことはできます。
しかし銀歯の経年変化として変形が起こることにより、知らず知らずのうちに銀歯と歯の間から虫歯(二次カリエス)になってしまうこともあります。セラミックは経年変化で変形を起こしにくく、銀歯よりも歯垢が付着しにくい材質のため二次カリエスの予防にもつながります。銀歯でも二次カリエスを予防するためには、定期的な交換をオススメしています。
虫歯が歯髄まで到達した後も鎮痛剤の服用などで放置していると、痛みが治る場合があります。これは歯の中の神経が虫歯菌によって死んでしまった状態です。ここまで虫歯が進行してしまうと歯の内部の組織が崩壊して、神経や歯根部分に感染が起こってしまっている場合があります。
根管治療を行いできる限り歯の保存に努めますが、場合によっては抜歯が必要となる場合があります。
ひどい虫歯で歯がボロボロ、歯医者の治療が苦手な方など、どんな悩みにも真摯にご相談させていただきます。
歯科医療のプロフェッショナルとして、患者様のどんな悩みにも応えられるよう、正確な情報と確かな技術、丁寧でわかりやすい説明を心がけております。お気軽にご相談ください。
本多歯科では虫歯治療のほかにも、歯周病治療や咬合治療、矯正治療、セラミック治療などさまざまな治療を受けることができます。
虫歯の治療のみならず、治療後の予防歯科やメインテナンス、虫歯になりにくい環境作りなどを総合的にご提案させていただいております。